囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
嘘を見抜いて
Side 桃也
「遅い」
大きなソファーにいつものように寝そべる俺。
そろそろ咲音が帰って来る時間。
「チッ、メイドのくせに」
俺を待たせるなんていい度胸じゃねーか。
帰って来たら、たっぷりお仕置きしてやる。
不敵に笑って妄想。
どうやっていじめてやろうか?
「桃也!!いた!!」
不機嫌だったが、咲音のことを考えてたらいつの間にか機嫌がよくなっていた俺。
そんな俺を慌てた様子で指差す千架。
千架が慌てているとは珍しい。
「リビングにいたんだ....」
「おう」
ため息をつく千架に適当に返事をする。
どーしたんだ?