囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜





「この子、このお金で買い取るから」



尚紀はそう言ってたくさんのお金を店中にばらまく。



で。




「おっおろして!!」



私はと言うと、桃也に担がれて足をバタバタさせていた。



はっ恥ずかしい!!



こんな体勢で、ミニスカとかパンツ見えちゃう!!




「いちごパンツだ〜」



「なっ尚紀!!見ないで!!」



後ろから聞こえる尚紀の声に叫ぶ。



くう〜


見られるなら色っぽいパンツはけばよかった!!



いやいや、そーいう問題じゃないだろ!!



一人でボケて、ツッコム私ってなかなか強者。




「咲音はどうしてそんなにもお金が欲しいの?借金そんなに早く返したい?僕のメイド....嫌?」




一人でジタバタしている私の顔を覗き込んでくる千架はなんだかとても寂しそう。




ズシッ



何、この胸に感じる罪悪感。




「違うの。嫌じゃないの。だからそんな顔をしちゃ....」




「ほ〜ら。嫌な訳ないじゃんか〜。僕が嫌とかあり得ないでしょ〜?」




はい?




私の台詞を聞き終わる前に台詞を被せて来た千架。


さっきまでの寂しそうな表情からは考えられないほど満足そうに天使ならぬ、悪魔スマイル。





はっ話を聞いて.....


てか、まさかの騙された?





「じゃ〜なんでお屋敷に帰ってこないの〜?」



ヒョコッ




今度は尚紀が私の顔を覗く。




なんでって.....













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