after rain 〜虹を待ちつづけて〜
用紙を提出した日からマネージャーとして部活に参加することになった。


このことは前日に侑には伝えておいた。


それを聞いたときの侑の反応は、すごく嬉しそうだった…。


「お~いっ、集合だぁ!」


平塚先生の周りにバスケ部の人たちが集まった。


「新しく入ったマネージャーだ。自己紹介しろ。」


「あ、1年の蒼井璃音です!よろしくお願いします。」


「同じく1年の天野葵ですっ。よろしくです…っ。」


頭をさげて挨拶をした。


「おぉ~っ、2人ともカワイイ~!」


ざわつきだした。


「じゃ、俺は仕事があるから。あとは任せた!」


平塚先生は手をヒラヒラさせながら去って行った。


「おい、香坂。もうマネージャーを辞めさせるなよ!」


「…はぁ…。」


…香坂くんが、辞めさせる?


「これまでのマネージャー、みんな香坂目当てで入ってフラれて辞めてったんだよ…。」


近くの先輩が教えてくれた。


…そういうことか……。


「お前らまで、香坂目当てで入ったんじゃないだろうな?!」


「「違いますよ。」」


璃音と声が重なった。
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