after rain 〜虹を待ちつづけて〜
璃音は侑にとって特別な存在なんだから、私とは態度が違うのは仕方のないことだってわかってる。


わかってるけど…。


あからさまに態度が違うと、傷つくよ。


侑は私の気持ちなんて知らないもんね。


「………。」


俯きながら歩く。


何も言わない私とは違って、私の前でお互い頑張って話しかけている2人。


でも香坂くんは私の歩くペースに合わせて隣を歩いていた。


話しかけてくることはないないけど、何かを察しているのか気を遣ってくれてるみたい。


この前もそうだった。


この人は私の気持ちを見透かしているみたいで…
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