after rain 〜虹を待ちつづけて〜
「次は…コーヒーカップにでも乗ろうか。」


近くにあったコーヒーカップを指さしながら私が提案した。


「そうだな。」


「そ、そうしよう。」


璃音は私の言葉にかなり喜んでいた。


…安心して。


もう誰も絶叫系に乗ろうなんて言わないよ…。


コーヒーカップはあまり人が並んでいなっかたので、割とスムーズに乗れた。


「香坂くん。」


私はまた香坂くんの腕を引っ張って2人で乗った。


「…葵、ありがと。」


小さく璃音がそう言ったのが聞こえた。


私は小さく頷いて見せた。


大丈夫。


今日はちゃんと2人をサポートするって、決めて来たから…。
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