after rain 〜虹を待ちつづけて〜
「じゃあ、帰ろうぜ~。」


私たちは遊園地を出た。


そして帰りの電車の中。


「今日は楽しかったなぁ!」


満面の笑顔で侑が言った。


「そうだね~。」


璃音はその侑の言葉にそう返した。


「…っていうか、みんなごめんね…。絶叫系乗りたかったよね……。」


璃音は急にショボンとし始めた。


「全然いいよ!!」


侑は力いっぱい答えた。


「俺も、別にどうでもいいよ。」


「私もそこまで絶叫系乗りたいとは思わないから。」


みんな別に璃音を責めるつもりはなかった。


というか、人それぞれニガテなものはあるんだし…。


「…でも、ホントごめんね……。」


だからいいって…。
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