after rain 〜虹を待ちつづけて〜
「何か、あったの?」


「おう!実はな!」


侑は淡々と話し始めた。


「今日、蒼井に誕プレもらったんだ♪」


「…へえ、よかったじゃん。」


もっと笑顔になる侑。


笑顔が引きつっていく私。


「それがさぁ、超俺の好みの物だったんだ~!」


…それ、選んだの私だよ。


そう言ったら、侑はどう思うのかな…。


「なんか、もらったことも嬉しいけど俺の好みの物をわかってくれてるってことがなんかすげえ嬉しくて…。」


ニヤニヤが止まらないみたいだ。


「でも、こんなこと話せるのは葵しかいないからさ。」


…一応、私は特別な存在みたいだ。


こんな特別、嬉しくないけど…。
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