after rain 〜虹を待ちつづけて〜
侑は、本心を言っただけ。


だけど私にはかなりぐさりときた。


「……よかったね。」


「あぁ♪」


「……じゃあ、私そろそろご飯だから……。」


「またな。聞いてくれてありがとっ。」


窓を閉めてカーテンも閉めた。


鞄の中に入れていたプレゼントを取り出す。


「……こんなの、いらないよね……?」


---バンッ


床に叩きつけた。


「なんなのよぉ…っ。」


私だって、これまであげたこともあったのに。


何が1番嬉しいよ…。
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