after rain 〜虹を待ちつづけて〜
お好み焼きを食べあげて私たちはプラプラと校内を歩いて回った。


「う~ん…どこ行こっかな?」


「あ、あれは?」


「ん?」


香坂くんがそう言って指をさしたのは壁に貼られたポスター。


演劇部のポスターだった。


「2時から公演かぁ。」


香坂くんが腕時計を見て時間を確認した。


「あと10分だ。」


「じゃ、行こっか!」


私たちは会場である体育館に行った。


演劇部の劇は【白雪姫】。


「私、小さい頃白雪姫の絵本が大好きだったんだよね。」


「へえ。」


白雪姫みたいに好きな人と結ばれることに憧れてた。
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