after rain 〜虹を待ちつづけて〜
「…何よ、それ……。」


私はずっと、ずっとなんで侑は私を避けるのかなって悩んできたのに…。


ただ私といることが恥ずかしかった?


ふざけるな…。


私は完全にキレてしまった。


「葵、ごめん!」


「帰って。」


声が震えていた。


「あお……。」


「帰ってってば!」


怒鳴るように言った。


そして立ち上がって侑を押した。


「早く、帰って…。」


「……ホントにごめんな…。」


侑は悲しそうな顔をしながら部屋を出て行った。
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