after rain 〜虹を待ちつづけて〜
「私を、香坂くんの彼女にしてください……。」
私がそう言うと私たちの間には短い沈黙が流れた。
だけど、香坂くんの返事が来ない間のこの沈黙は長く感じた。
香坂くん…。
「……うん。」
香坂くんは小さな声でそう返事をしてくれた。
「ありがとう。…だけどね、ひとつ言っておきたいことがあるの。」
ちゃんと言っておかないと…。
「私は、ちゃんと…香坂くんを好きになるから…。」
「……うん。」