after rain 〜虹を待ちつづけて〜
そして辺りも暗くなるころ、香坂くんに家まで送ってもらって私たちは別れた。


「…ふう。」


部屋に入るとカバンをベットにポーンと投げて自分もベットに勢いよく倒れこむ。


ボーっとしているとメールが来た。


香坂くんからだ。


〈今日は楽しかったな。また2人でどっか行こう。〉


私はそのメールを見て微笑みを浮かべながら返信を送った。


〈うん!〉


…香坂くんといると、すごく落ち着く。


まだ好きとは言えない感情だけど、きっと私の気持ちは香坂くんに向いてきている。


このまま、香坂くんを好きになれ…。


それが1番みんなが幸せになれるから……。
< 293 / 377 >

この作品をシェア

pagetop