after rain 〜虹を待ちつづけて〜
璃音に電話をかけたのは、私の気持ちをずっと璃音に隠しているのはいけないと思ったからだ。


『大事な話??』


何も知らない璃音はのんびりとそう言った。


今から私が自分の気持ちを告白したら、璃音はどう思うだろう…。


「……私、これまで璃音の恋を応援してきたよね。そのことなんだけど……。」


『……うん…。』


璃音の声が小さくなった。


何か、勘付いたのだろうか…。


「…もう……、応援…できないんだ……。」


『………。』


『なんで?』って聞いて来るかと思った。


だけど璃音は無言だった。


「私、もね…侑の事---…」
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