after rain 〜虹を待ちつづけて〜
それから数日が経った。


この日の前日、私はある決心をしたんだ。


だからか、すごく目覚めが早くて学校にはクラスで1番に着いた。


誰もいない教室で、1人机に座って頬杖をつく。


---ガラッ


私が来て10分ほど経って人が入って来た。


「…あ。」


「おはよう、天野。」


香坂くんだ。


「おはよ。」


私がそう言うと香坂くんは微笑んだ。


あの日、あんなことがあったけど香坂くんのあのメールのおかげで私たちはこれまで変わらない感じでいることができている。


普通に挨拶もできて、会話もできる。


これは香坂くんだったからなんだろうな…。
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