after rain 〜虹を待ちつづけて〜
-昼休み-


「ありゃ~…これは雨降るね…。」


璃音は私の席にお弁当箱を持ってきてそう言った。


窓の外の空を見ると、璃音の言う通り、雨が降りそうに曇っていた。


「私傘持ってないんだけど~…!」


「あらら。私はちゃんと折り畳み傘常備してますよ~。」


「入れてね♥」


璃音は甘えるような、カワイイ声で言った。


「はいはい。」


苦笑いするしかなかった。
< 349 / 377 >

この作品をシェア

pagetop