after rain 〜虹を待ちつづけて〜
それからは璃音にいろいろ聞かれても、答えなかった。


これ以上は何も教えなくてもいいでしょ。


璃音は不安そうな顔をしながらマネージャーの仕事をしていた。


バスケ部、バレー部…いろんな部活生が集まる体育館にはいつも足音とボールを打つ音と、外の降り出した雨の音が響いてた。


「天野ちゃん!ちょっとこっち来てぇ~!」


「はぁい!」


私はいつものようにマネージャーの仕事をこなしていった。

< 357 / 377 >

この作品をシェア

pagetop