after rain 〜虹を待ちつづけて〜
だけど1度振り返って璃音に声をかけた。


「私の折り畳み傘、璃音のスクバの上に置いとくね。」


そう言って私はその場を去った。


…璃音、ちゃんと告白したかな?


あそこまで来たんだもん。


ちゃんと言ったよね?


廊下を歩きながらそんなことを考えた。


更衣室に入って荷物を持つと、さっき言った通り傘を置いた。


私は雨の中、そのまま歩いた。
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