after rain 〜虹を待ちつづけて〜
「ありがと……。」


「まったく、こんな雨の中傘ささずに帰るなんてな。」


香坂くんの優しい笑顔、声に私は少し救われた。


いつも私が1人で真っ暗な場所で迷っていると、灯りを灯してくれるんだ、香坂くんは。


私が侑を呼び出したことは見ただろうから、告白したこともわかってるよね。


だけどそのことには全く触れないでくれた。

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