after rain 〜虹を待ちつづけて〜
すると…。


〈知ってる??愛莉ね、今日隣のクラスの山本くんと付き合うことになったんだって(≧▽≦)
やっと?って感じでしょ~。〉


話がいい流れになってきた。


ちなみに愛莉っていうのは、同じクラスの私と璃音の共通の友達。
山本くんには、中学生の頃から想いを寄せていたらしい。
(愛莉は高校からの友達だから、中学の頃の話はよく知らない…。)


〈へえ~( ゚Д゚)でもよかったねぇ!明日からかってやろうっ〉


〈そうしようっ(^^ゞ〉


〈やっぱ、高校に入ると中学の頃よりみんな積極的になるのかなぁ(。´・ω・)?〉


〈私の通ってた中学はみんなもともと積極的な人多かったけどね。〉


〈そうなの!?じゃあ、璃音はどうだったのさ?〉


璃音の恋バナへ話題をもっていく。


〈えぇ~?私は…ヒ・ミ・ツ♥〉


〈教えろ~( `ー´)ノ〉


〈私の恋愛なんてつまんないよ~。〉


〈面白いか、つまらないは私が判断することでぇす!話せ、これ命令。絶対ね。〉


次の返信は少し遅かった。


〈中学の頃にね、初めて恋したの(意外に遅いでしょ?)。相手は1つ上の先輩。先輩とは部活が同じだった(私、陸上部だったの)。片想いなんだけどさ。先輩はすごく優しくてね、入部してすぐ好きになった。
もちろん、先輩の私への優しさは私だけの特別ってわけじゃなかった。そのこともちゃんとわかってたんだけど、私はどんどん先輩を好きになった。先輩の特別になりたいと思った。
それで私、先輩が卒業する間近に告ったの。
でもフラれちゃった。先輩には『彼女がいるんだ。』って言われて。私全然先輩のこと知らなかったんだよね。
ほら、つまんないでしょ?長くなってごめんね。〉


初めて、璃音の初恋の話を聞いた。
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