after rain 〜虹を待ちつづけて〜
この日は2時間ほど、みんなが私の誕生日を祝ってくれた。


みんなが帰ったあと…。


侑は私に言った。


『どうだ!盛大な誕生日になっただろ?日曜日だったから全員は集まらなかったけどさ…。』


『侑、ありがとう。』


お父さんはいなかったけど、こんなにもたくさんの人にお祝いしてもらえて私は嬉しかった。


今日がこれまでで一番の思い出になった。


これだけで、私は十分だったのに、侑は……。


『ほらよ。』


そう言って侑は私の前に赤くて大きい袋をだした。


『…え?』


『誕生日プレゼントだよ。』


『ありがと~っ。』


袋を開けると、中には…。
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