after rain 〜虹を待ちつづけて〜
―1時間後―


「お邪魔しました~。」


璃音が帰って行った。


私は璃音が帰って行くのを見届けてから家に入る。


と同時にメールがきた。


侑からだ。


≪今からそっち行っていい?≫


窓から璃音が帰って行くのを確認したのかな。


≪いいよ。≫


侑が来たのはすぐだった。


私の部屋に入る。


「さっきはマジで悪かった…。」


「いや、いいよ。あれはお母さんが悪い。」


2人でベットに座った。


「…で、侑が来たのは昨日頼まれたことだよね。」


「あぁ。」


『璃音は侑が好きなんだってさ。』


そう、言わなきゃいけないんだ。


2人は両想いなんだよって。


それが、正しい…。




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