甘い魔法は近づく唇☆Kissの予感
薄暗く、まだ静かな映画館の中で、



長い長いキスをした。



「…ん、やべっ…止まんなくなりそう…」



修人が慌てるようにつぶやいたのが聞こえた。



意識が飛ぶような感覚があたしを包んでいた。



修人といるとこんなに心地いいのはなぜだろう・・・・・?



他の誰でもない・・・・・。



あたしには修人じゃなきゃダメなんだ。



修人もあたしじゃなきゃダメだよね?



「修…ん…人っあ…映画…始まるよ?」



上演時刻を知らせるブザーが場内に響く。



「ん?あぁ、…分かってる」






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