甘い魔法は近づく唇☆Kissの予感
「今日は優愛のうちまで送るよ」



あたしの瞳から落ちる最後の涙を拭き取った修人。



「今日の優愛の涙…俺、絶対…忘れない。絶対頑張るよ。優愛のためにも…」



「明日が引越しだよね?何時?何時に出発するの?」



「朝9時には出る。荷物はもう送ってあるんだ。向こう着いたら、そのまますぐ練習に参加するんだ」



サッカーをしてる修人も好きだったあたし。



学校の校庭で練習しているサッカー部。



沢山いる部員の中で修人はすぐに分かるんだ。



だってね、いつだってすぐそこには修人がいた。



一番楽しそうにサッカーをしているのが修人だから。



誰よりも走ってボールを追って、誰よりも速くゴールへと向かう。



そんな修人はいつもキラキラして見えたよ。
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