甘い魔法は近づく唇☆Kissの予感
「早くジュリエットの優と一緒に練習したいな♪」



あたしの近くに来た木下君はそう言って、あたしの顔を覗き込んだ。



自分のセリフ、演技に納得するまでは1人で練習したい…と言ったのはあたし。



だから木下君のセリフとあたしのセリフを合わせたことはない。



でもそれは言い訳。



それはあたしのワガママ??



まだイヤだった。



どうしても木下君を見て、ジュリエットのセリフを言う自分を重ね合わせられなかった。



そう・・・・・あたしのワガママだね。



逃げているんだ。そんな状況から。



メールで修人に文化祭で主役のジュリエットをやると報告したあたし。



修人は思ってた通り喜んでいて、応援してくれた。



出来るだけ予定を合わせ、文化祭にも来たいと言っていた修人。


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