甘い魔法は近づく唇☆Kissの予感
申し訳なさそうにうつむく木下君は、さらにもう1度、


「…ごめん……なっ」


と小さく頭を下げた。


ゴメン……なんておかしいよ。木下君……。



木下君は悪くない。



演劇部のみんながこの『舞台の成功』を願ってる。



そのために頑張ってるんだから。



それなのにあたしは・・・・・



おかしいよね。



それが分かっているのに・・・・・。



「違うよ。木下君は悪くない…謝らないで。これはあたしの問題。上手く説明出来ないけど……もう少し……待ってほしいの。謝るのはあたしの方だもん」



「俺は…とにかく優と一緒に演じたかった…ただそれだけを願ってた。でも、だからって…その気持ちを優に押し付けてはいけなかったよね…やっぱ、俺が悪いよ」




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