甘い魔法は近づく唇☆Kissの予感
「優には修人がいるし…ずっと言わないでおこうと思ってたのに…言っちゃたな…俺」



頭を手で押さえながら、照れた顔で木下君は顔を赤らめた。



「木下君…」



「修人がいなくなったからって、優の気持ちの中からも修人がいなくなったわけではないのにさ…なのに…俺…」



「ありがとう…」



「…優…」



「あたしにはそれしか言えないけど…」



気持ちは嬉しいから。



たとえ応えることが出来なくても・・・・・。



あたしも修人から教わった、人を想う気持ち。



それはやっぱり『かけがえにないもの』



だから・・・・・。



「好きになってくれて、ありがとう」
< 93 / 143 >

この作品をシェア

pagetop