甘い魔法は近づく唇☆Kissの予感
「俺…ズルイんだよ。修人がいなくなってチャンスだと思ってた。この配役だって、ジュリエットは優じゃなきゃイヤだったんだ。そんな俺に…ありがとうとか言うなよ…」



木下君はそう言って、頼りなく笑った。



そんな木下君を見ていたら、なんとなく気持ちが楽になって・・・・・。



「あたし、ジュリエット頑張るよ!宜しくね。ロミオの木下君!」



心の中に引っかかっていた何かが消えていった瞬間だった。



「無理してない??」



「うん。だから…明日セリフ合わせしようよ」



あたしの言葉に大きく頷く木下君。



木下君の気持ち・・・・・



嬉しいのは事実だから。
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