黄金時間が過ぎるまで〜もう一つの番外編
一般客と学生がにぎわっている…

大きな渡り廊下に置かれた休憩用のイスに座り、窓から中庭を見下ろすと、戦隊物のアトラクションがやっていた。

兄さんと里美さんは…三人でいろいろ教室を見て回った後、昼食にしようと、二人で買い出しに行ってくれている…

待っている間、目の前をはっぴを着た学生や、浴衣を着た人達が楽しそうに通り過ぎて行く…

ぼんやり眺めていると、結構面白い…

そんな中で、妙に周りと違うフンイキの少女に目が止まり…目が合ってしまったのだった…

「…お兄ちゃん、私が見えるの?」




「静時君、お待たせ〜いろいろ買ってきちゃった〜」

里美さんが買って来たタコ焼きや、おでんや、焼きそばなどを並べていく…

「はい、飲み物…静君、何かいるの?」

何か察した兄さんが、心配そうに聞いた。

「ううん…別に…」

兄さんの前を少女が、走り去って行く…

霊感の強い兄さんにも、見えなかったとは…今のは、なんだったのかな…?

それに、守れそうにない約束をさせられてしまったし…ま・いいか…
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