図書館の秘め事
その声と同時に先輩の顔が近づいてくる。


身の危険を感じた私は持っていた本を目の前に突き出していた。

本の壁が私と先輩の距離を確かなものにする。


「先輩、私に彼氏がいるって知ってました?」


「知ってるよ。でも、好きなのは好きなんだし。気持ちを隠す方がヤボじゃないか」



そう言いながら見つめられると、気持ちが揺れちゃうじゃない。



私は顔が赤くなってくるのを隠すように、本で思いっきり先輩の顔をはたいていた。
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