= secret =

フラワーシャワーを浴びながら


貴臣さんが耳もとで


私にささやいた・・・。



「いい加減、俺がどんだけ
 柚那のことを愛しているか
 わかりなさい。」



そう先生口調で言って

お姫様抱っこの私を

一度降ろし

私の両脇の下に手を入れて

私を高らかに持ち上げて

その場で回転しながら

私を振り回す。


「わ、わかったから
 やめてぇ~~!」


まわりからは歓声と

笑い声が混ざっている。


そしてやっと

地面に降ろされて

フラフラな私に

貴臣さんはキスをした――。




「じゃあ僕も。」



そう光輝さんの声が聞こえて・・


光輝さんと佳央も

キスをした―――

みたいだった。

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