銀の精霊・森の狂王・時々、邪神
我慢我慢我慢~! ここで騒ぐわけにも、目立つわけにもいかない!
辛抱して「うふふ」で押し通せ~!!
「うっふっふ~っ!」
「まあ、いいか別に。頭が弱かろうが、ついてるモンはついてるからな」
そう言って男は、いきなりドレスの胸元に手を突っ込み、あたしの胸を鷲掴みにした。
……ぎゃああ――!?
と声を上げそうになった瞬間、突然男が、椅子ごと後ろに引っくり返った。
ヒゲ面はバターン!と派手な音を立てて、床に寝転んで目を回している。
「なんだ、こいつまた酔い潰れたのかぁ?」
「まったく毎日毎晩、飲み過ぎなんだよ」
「まあ、いやねぇ。ほほほ」
周りの席の男女が、たいして気にもとめていない様子で笑った。
あっけに取られてキョロキョロ周囲を見回すと、あちこちで酔い潰れた者が床に寝そべっている。
ホッ……騒ぎにならずに済んで良かった。
こっそり安堵の息をついて、ふと気がついて胸元の奥を覗き込んだら、ノームがニッコリ笑っている。
……助けてくれたのね? ありがとう。
よし、そろそろ行動開始!
あたしは目の前の酒瓶と空になった皿を持って立ち上がり、料理を運ぶ女達について部屋を出る。
出口近くにいた兵士らしき男達は、女達に話しかけるのに夢中だ。
その隙を見て、この場からこっそり離れ、そしてひと気の無い通路の先に進んでいった。
辛抱して「うふふ」で押し通せ~!!
「うっふっふ~っ!」
「まあ、いいか別に。頭が弱かろうが、ついてるモンはついてるからな」
そう言って男は、いきなりドレスの胸元に手を突っ込み、あたしの胸を鷲掴みにした。
……ぎゃああ――!?
と声を上げそうになった瞬間、突然男が、椅子ごと後ろに引っくり返った。
ヒゲ面はバターン!と派手な音を立てて、床に寝転んで目を回している。
「なんだ、こいつまた酔い潰れたのかぁ?」
「まったく毎日毎晩、飲み過ぎなんだよ」
「まあ、いやねぇ。ほほほ」
周りの席の男女が、たいして気にもとめていない様子で笑った。
あっけに取られてキョロキョロ周囲を見回すと、あちこちで酔い潰れた者が床に寝そべっている。
ホッ……騒ぎにならずに済んで良かった。
こっそり安堵の息をついて、ふと気がついて胸元の奥を覗き込んだら、ノームがニッコリ笑っている。
……助けてくれたのね? ありがとう。
よし、そろそろ行動開始!
あたしは目の前の酒瓶と空になった皿を持って立ち上がり、料理を運ぶ女達について部屋を出る。
出口近くにいた兵士らしき男達は、女達に話しかけるのに夢中だ。
その隙を見て、この場からこっそり離れ、そしてひと気の無い通路の先に進んでいった。