銀の精霊・森の狂王・時々、邪神
「雫……雫、雫、雫……」
「ジン、会いたかったわ」
「オレもだ。ずっと雫に会いたかった」
ジンがあたしの頬に優しく頬擦りした。
その滑らかで軽やかな、不思議な感触にうっとりしてしまう。
「雫、心配したんだぞ。大丈夫だったか? 怪我は?」
「うん大丈夫よ……って、ジンこそ大丈夫だったの!?」
あたしは慌てて頬を離して、まじまじとジンの全身を確認した。
あの時大怪我してたでしょう!? あれからどうしたの!?
「お前が無事で良かった。おそらく精霊の長が、お前の怪我を治してくれたんだろう」
「ジンこそ満身創痍だったじゃないの!」
「オレは自前で治せるからな。風の治癒力がある」
そう言って笑ったジンの顔には、複数の深い傷跡が残っていた。
服もあちこちが破れたままで、そこから生々しい傷跡が覗いている。
まだ全然完治して無いんだわ。無理も無い。あんなに手酷い攻撃を受けたんだもの。
しかも、自分の仲間である風の精霊達から。
「雫、あの時助けてやれなくて済まなかった」
「ジン……」
「迎えに来るのに時間がかかった。本当に済まない。許してくれ」
あたしは、目に涙をいっぱい溜めて首を横に振った。
体も心もズタズタに傷付けられたジン。
なのに、まだ傷も癒えていないのに、ここまで来てくれた。あたしのために……。
「不安だったろう? もう心配ない。オレがいる」
ジンが優しく微笑んだ。
「二度とお前を放さない。離れない。雫」
「ジン、会いたかったわ」
「オレもだ。ずっと雫に会いたかった」
ジンがあたしの頬に優しく頬擦りした。
その滑らかで軽やかな、不思議な感触にうっとりしてしまう。
「雫、心配したんだぞ。大丈夫だったか? 怪我は?」
「うん大丈夫よ……って、ジンこそ大丈夫だったの!?」
あたしは慌てて頬を離して、まじまじとジンの全身を確認した。
あの時大怪我してたでしょう!? あれからどうしたの!?
「お前が無事で良かった。おそらく精霊の長が、お前の怪我を治してくれたんだろう」
「ジンこそ満身創痍だったじゃないの!」
「オレは自前で治せるからな。風の治癒力がある」
そう言って笑ったジンの顔には、複数の深い傷跡が残っていた。
服もあちこちが破れたままで、そこから生々しい傷跡が覗いている。
まだ全然完治して無いんだわ。無理も無い。あんなに手酷い攻撃を受けたんだもの。
しかも、自分の仲間である風の精霊達から。
「雫、あの時助けてやれなくて済まなかった」
「ジン……」
「迎えに来るのに時間がかかった。本当に済まない。許してくれ」
あたしは、目に涙をいっぱい溜めて首を横に振った。
体も心もズタズタに傷付けられたジン。
なのに、まだ傷も癒えていないのに、ここまで来てくれた。あたしのために……。
「不安だったろう? もう心配ない。オレがいる」
ジンが優しく微笑んだ。
「二度とお前を放さない。離れない。雫」