銀の精霊・森の狂王・時々、邪神
「それをお前に伝えたかった」
「ジ……ン……」
「雫、オレはお前を愛している」
あたしは子どものように、しゃくり上げて泣いていた。
ジンの言葉が心に染み入って、とてもとてもとても嬉しかった。
同時に……どうしようもないほどに切なかった。
彼からの愛を告げる言葉が嬉しくないはずがない。
でも、あたし達ふたりは知っている。
おそらく、ふたりが結ばれる事は無いことを。
ジンの立場も、あたしの立場も、世界の事情も、これで何かが変わったわけじゃない。
なんの問題も、何ひとつ解決していない。
このままいけば、きっとお互いまた苦しみ傷付くだろう。
それでも、分かっていても、それでもお互い愛する気持ちをとめられない事も、あたし達は知っていた。
どうしてもどうしてもどうしても。
どうしても、愛してる。
こんな想い、あたしは今まで知らなかった。
こんな切なく苦しい、そして幸せな恋を。
辛いけど、切ないけど、苦しいけど、悲しいけど。
でも……
「ジン、あたしこの世界に来て良かった」
「雫……」
「あたし、あなたに会えて良かった」
「雫、愛してる」
「ジン、愛してるわ」
涙でびしょ濡れの顔で、あたしはジン向かって微笑んだ。
ジンも憂いを帯びた笑顔を返す。
そして、ふたりのオデコがコツンと触れ合った。
「ジ……ン……」
「雫、オレはお前を愛している」
あたしは子どものように、しゃくり上げて泣いていた。
ジンの言葉が心に染み入って、とてもとてもとても嬉しかった。
同時に……どうしようもないほどに切なかった。
彼からの愛を告げる言葉が嬉しくないはずがない。
でも、あたし達ふたりは知っている。
おそらく、ふたりが結ばれる事は無いことを。
ジンの立場も、あたしの立場も、世界の事情も、これで何かが変わったわけじゃない。
なんの問題も、何ひとつ解決していない。
このままいけば、きっとお互いまた苦しみ傷付くだろう。
それでも、分かっていても、それでもお互い愛する気持ちをとめられない事も、あたし達は知っていた。
どうしてもどうしてもどうしても。
どうしても、愛してる。
こんな想い、あたしは今まで知らなかった。
こんな切なく苦しい、そして幸せな恋を。
辛いけど、切ないけど、苦しいけど、悲しいけど。
でも……
「ジン、あたしこの世界に来て良かった」
「雫……」
「あたし、あなたに会えて良かった」
「雫、愛してる」
「ジン、愛してるわ」
涙でびしょ濡れの顔で、あたしはジン向かって微笑んだ。
ジンも憂いを帯びた笑顔を返す。
そして、ふたりのオデコがコツンと触れ合った。