君を想う、僕の我が儘
「不合格だったら神社に苦情を言ってやろう」


僕を睨んでいたはずの君が、ふっと笑う。


やっぱり君は、笑っているほうがいい。


――― できれば、僕の隣でずっと笑っていてほしい。



僕は、自分が我が儘なことを自覚している。

自分の進路は譲れない。
留学だって諦めたくない。
君のことを手放す気も、さらさらない。


願い事は全部叶えてくれよ、と君にもらった御守りにプレッシャーをかける。


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