【短】ねぇ、虎助
「私は嬉しかった」
「忍びとしては落第です」
「忍びとは、人を愛してはいけないのですか?」
「足枷です」
「そんな、私は貴方を愛…、」
言い終わらないうちに、乱暴に口付けられる。
両の腕も捕らわれて、私は身動きが出来なくなった。
激しく口内を舐め上げられ、息すらできない。
いや、息も飲み込まれているのかもしれない。
私は押し倒される形で庭の中に転がり、角度を変え、更に深く繋がった。