光源氏の腕の中【仮】
「フッ」

私の顔を、まじまじと見た光は、

笑った。

・・・

「何が可笑しいの?」

私は怪訝な顔で光を見た。

・・・

「しっかり男に見えているらしい。

このまま男だと言いはれ、朱音」

そう言って微笑んだ光。

・・・

私は黙って頷いた。

・・・

「ナ・・何?」

・・・

突然、

私の顎を持ち上げた光は、

また私の顔を観察する。

・・・

「こんなに綺麗な顔、

男にしておくのはもったいないな」

「何を、バカなこと言って」


「まぁ、女だと知ってるのは

私だけだ・・・

他の者にバレると、何かと厄介だ。

体つきも、他の女どもとは

比べものにならない。

犯されないよう・・・」
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