光源氏の腕の中【仮】
第五章月夜の訪問者
・・・
それからの私は、
つわりがひどく、食事を取る事も
ままならなかった。
・・・
お菊は心配して、
のど越しのいい果物や、
体にいいとされる物を探してきては、
私に食べさせてくれた。
「…お菊さん、
心配かけてゴメンね?」
横になった私は、
か細い声でお菊に言う。
・・・
お菊は、何度も首を振った。
「何を言うんですか?
大事な体ですから・・・」
「…お菊さん」
「・・・なんでございますか?」
「この子が・・・
光の子だと言ったら、驚く?」
私の言葉に、
目を見開いた。
私は力なく笑い、
お腹を優しく撫でる。
それからの私は、
つわりがひどく、食事を取る事も
ままならなかった。
・・・
お菊は心配して、
のど越しのいい果物や、
体にいいとされる物を探してきては、
私に食べさせてくれた。
「…お菊さん、
心配かけてゴメンね?」
横になった私は、
か細い声でお菊に言う。
・・・
お菊は、何度も首を振った。
「何を言うんですか?
大事な体ですから・・・」
「…お菊さん」
「・・・なんでございますか?」
「この子が・・・
光の子だと言ったら、驚く?」
私の言葉に、
目を見開いた。
私は力なく笑い、
お腹を優しく撫でる。