光源氏の腕の中【仮】
「・・・光」


私の言葉に、クスッと笑った。


「・・・また、

間違えられたね?」


「・・あ。ごめ」

・・・

助けてくれたのは光じゃない。

・・・

私の主治医だった光司先生。

・・・

「ありがとうございました。

失礼します」

私は恥ずかしくなって、

その場を逃げようと、した。

でも、

それは許されなかった。

・・・



「ずっと会いたかった」


その言葉を、理解することができなかった。
< 147 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop