光源氏の腕の中【仮】
「先生・・・」


「・・・ん?」


「私なんかを心配してくれて、

ありがとう・・・」


私の言葉に微笑んだ光司先生は、

しっかりと私を抱きしめてくれた。

・・・

ふと、

あの香りが漂ってきた。

・・・

光から香っていた、

あの香りが。


「先生って・・・」

「・・・」

「私が好きになった人に似すぎ・・」


「それって・・・光?」


「・・・え?!」

「泣いてた時も、ついさっきも、

朱音が言ってた人の名前」


「・・・そう、か。

私、先生と間違えてた」
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