光源氏の腕の中【仮】
第九章光源氏の腕の中
「光」


「・・・ん?」


「もう・・・

今は名前が違うから、

光司さん・・って、

呼んだ方がいい、かな?」


私の言葉に、

光はクスリと笑う。

・・・

「朱音の好きなように呼んでくれたらいい」

そう言った光は、

私の頭にキスを落とした。

・・・

「もっと早く、

朱音を抱いてたら、

もっと早く、想いが通じ合ったのかな?」


「///?!」

真っ赤になった私を、

光は面白そうに見つめている。


「・・・光の、バカ!」

私は必死にそう言って目を逸らした。
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