光源氏の腕の中【仮】
恥ずかしがってる私を見た光は、

優しく微笑む。

そして、耳元で、

・・・

「本当に、男を知らぬのだな」

「前にも言ったでしょ?!」

・・・

恥ずかしさを隠す為、

怒鳴ってみる。

「この容姿では、

男が放っておかないだろう?」


「…そりゃあ、

彼氏の一人くらいは・・・」



「彼氏とは、好きな男の事か?」


「・・・うん」


「この唇は、そやつに捧げたのか?」

「///!!

あ、あげてないわよ!

まだ日が浅いんだから。

貴方みたいに、軽い人間じゃない、私は」


・・・あ。

ちょっと言い過ぎたかな。

光の顔が、少し、

悲しげな顔をした。

< 25 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop