光源氏の腕の中【仮】
「朱音には、

私がどんな男に見えてるか知らぬが、

私はこれでも一途な方だ」


「…ゴメ」


「…今、そなたを想うように」


「・・・え?」


「・・・いや、なんでもない。

早く寝なさい。

明日から共に、行動するのだから」


「・・・はい、おやすみな・・ん?!」

・・・・

これは、これは、

一体どういう事でしょう。

・・・

わ、

私の大事なファーストキスとやらが、

いとも簡単に、

奪われてしまった・・・

・・・

呆気にとられる私をよそに、

光は眠りについてしまった。

・・・

このプレイボーイめ。

助け人ではあるが、

ある意味、

一番要注意人物かもしれない。
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