光源氏の腕の中【仮】
「そ、それは・・・」


「私の事は嫌いか?」


「嫌いなわけないじゃない」


「…じゃあ、好き・・か?」

・・・

私はギュッと、

光の首に両手を回し、

抱きついた。


「…好き・・・だよ」


・・・

クスッと笑った光は、

寝所へと、

私を抱き上げたまま、

歩き出す。

・・・

私の心臓は、

凄い音を立てて跳ね上がる。

・・・

光に聞こえてしまいそう。

・・・

布団に私を下ろすと、

胸に耳をあてた光。

そしてクスッと笑う。

「あの、、な、なに?」
< 61 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop