光源氏の腕の中【仮】
「見違えました‥

こんなに綺麗なお方なのに、

男装なんてして勿体のうございます。

これからは、こうやって、

毎日、綺麗にしてさしあげます」

そう言ってニッコリした。

・・・

鏡に映った私は、

本当に、自分じゃないみたいに、

綺麗なお姫様のようだった。

・・・

女中に連れられてきたところは、

金のふすまの部屋。

・・・

「こちらで皆様がお待ちしております。

朱音様、どうぞ、中にお入りください」

そう言ってふすまを開けた。

・・・

一番奥には、

私を助けてくれた帝が座って、

その手前には、

お偉い様方が、勢ぞろい・・・

その一番手前には、

私の姿に驚いている、

光の姿があった。

・・・

一体何が始まろうとしているのか・・・
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