光源氏の腕の中【仮】
…次の日。

お菊はなんお咎めも受ける事はなかった。

帝はそんな冷たい人じゃない。

私なんかを助けてくれた事が何度もある。

今回も、

自分の胸にしまってくれた事に、

私は何度も感謝した。

・・・

ここに来て、

何日過ぎただろう。

現代に帰る事すらできず、

この国のトップ。

帝の側室なんかになるなんて、

歴史が変わってしまうんじゃないかと怖い。

・・・

私はまだ17歳で、

ただの女子高生なのに。

・・・

何でこんな事になってしまったんだろう。

・・・

私がここからいなくなれれば、

すべてが丸く収まるのに。

そう思っても、

どうやったら帰れるのかなんて、

分かるはずもない・・・
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