光源氏の腕の中【仮】
「ダメ!・・・

ダメだよ・・・

そんなことしたら、死罪になっちゃう」


・・・そうよ。

あの時だって、

牢獄に入れられたのに。

そんな重罪を犯したら、

きっと・・・死罪。



「・・・かまわぬ。

朱音とともにいられるなら。

それでも死が訪れようと、

私の気持ちは変わらぬ・・・」



・・・

私の目から、

一つ涙が頬を伝った。


「私の為を想うなら、

・・・死んだりしないで!

生きて、離れても、遠くから

光を見る事が出来るなら、

私は頑張れる」



「・・・帝に抱かれようと?」


「・・・それは」


・・・それは。
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