光源氏の腕の中【仮】
③恋しくて、恋しくて…
・・・
私はもぬけの殻になったかのように、
何も手に付かなかった。
勉強も、
遊びも、
外に出る事もない。
・・・
「朱音様、お食事はとってください」
そう言って心配そうな顔をしてるお菊。
・・・
「・・・いらない」
私は無表情で、応えた。
・・・
「お食事を取らなければ、
病気になってしまいます・・・
朱音様に何かあっては、私が叱られます」
「・・・」
「あの日の帰り、言われたんです、
源氏の君様に・・・
朱音を頼むと・・・」
・・・
源氏の君。
その言葉を聞いただけで、
涙が出る。
恋しくて、恋しくて。
私はもぬけの殻になったかのように、
何も手に付かなかった。
勉強も、
遊びも、
外に出る事もない。
・・・
「朱音様、お食事はとってください」
そう言って心配そうな顔をしてるお菊。
・・・
「・・・いらない」
私は無表情で、応えた。
・・・
「お食事を取らなければ、
病気になってしまいます・・・
朱音様に何かあっては、私が叱られます」
「・・・」
「あの日の帰り、言われたんです、
源氏の君様に・・・
朱音を頼むと・・・」
・・・
源氏の君。
その言葉を聞いただけで、
涙が出る。
恋しくて、恋しくて。