光源氏の腕の中【仮】
第四章 婚儀
『相思相愛』
その言葉は、平安時代にはないのかもしれない。
だって、
現に私は今、
好きでもない人と、
結婚式を挙げる為に、
重い十二単を着て、
綺麗な化粧を着々と施されている。
「朱音様。
とてもお綺麗です」
一人の女中に言われ、
作り笑いを浮かべた。
・・・
すべての準備が整い、
式場までの道のりを、
牛の引く車に乗って向かう為、
廊下をゆっくりと歩く。
私の後ろを、
お菊が静かについてくる・・・
「お菊さん、
本当に、婚儀が始まるんだね」
「そうでございますね」
「光は元気?」
「?!!・・・
とても元気にしておいでです」
その言葉は、平安時代にはないのかもしれない。
だって、
現に私は今、
好きでもない人と、
結婚式を挙げる為に、
重い十二単を着て、
綺麗な化粧を着々と施されている。
「朱音様。
とてもお綺麗です」
一人の女中に言われ、
作り笑いを浮かべた。
・・・
すべての準備が整い、
式場までの道のりを、
牛の引く車に乗って向かう為、
廊下をゆっくりと歩く。
私の後ろを、
お菊が静かについてくる・・・
「お菊さん、
本当に、婚儀が始まるんだね」
「そうでございますね」
「光は元気?」
「?!!・・・
とても元気にしておいでです」