DAYS〜君とあたしのカタチ〜
プロローグ
ヒデの部屋でお互いの好きなDVDをみながらくつろぐ時は、決まっていつもヒデが腕まくらをしてくれる。


ヒデは格闘技系のDVDばかりを見る。
あたしは興味ないから初めは文句言いながら嫌々見てたけど、いつの間にか自分も夢中になって見ていたっけ。

私は腕まくらよりも、ヒデの胸に顔をのっける方が好きなんだ。
ヒデのかすかに聞こえる心臓の音が、温かいから。

仕事の疲れやストレスは、この時間があれば無かったことになる。

ヒデはあたしにとって一番の癒し。

この場所なら甘えも許されるし、思うままに口にすることだってできるんだ。


「ねぇ…もし有紀がさ、歩けなくなったらどおする?」


「俺が有紀の足になる。」

「じゃあ、目が見えなくなったら?」


「有紀の目になる。」


「じゃあ、もしも死んだら?」


「死ぬわけないだろ。俺の側にいる限りね。」


「そうよね…!」


あたしはヒデの胸に顔をうずめる。まるで、子供のように。
そしたらヒデの服の胸の部分には、いつもあたしの化粧がついてしまうんだ。

ずっと一緒にいれますように…なんて一度も願ったことない。

永遠に一緒にいるものだって信じていた。

ヒデがいれば、なんにも恐いものなんてないんだよ。


それなのに…


あたしは…
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