DAYS〜君とあたしのカタチ〜
急いで一階の食品売り場に行き、あたしはすぐにレジに入った。


今日は、いつもより客が少ないせいか、なかなか客があたしのレジにこない。



何となくサービスカウンターに目をやると、さっきの高校生がレジの鍵を受け取っていた。


彼はどのレジに入るかな…

空いているあたしの前のレジにきて…

あたしは心の中でそう呟いていると、彼はあたしのいる方にどんどん近づいてきた。


やったっ!

彼はあたしの前のレジに入った。




そして彼は振り向き、あたしを見つめた。


え…?
もしかして、あたしニヤけてたかな?




「あのー…」


彼が口をひらいた。


あたしは、なに?という表情をすると、


「ふだが置いたままですよ…」



ふだ…?

あたしは、理解したその瞬間、赤面した。
レジの台の上の《休止中》と書かれたふだを、台の下に納めるのを忘れていた。

あたしは、慌ててそれをレジの下に納める。

どおりで、あたしのレジに客がこないはずだ。


「ありがと…」

あたしがそう言うと、彼はまたあの笑顔を見せるとこう言った。
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